「美術展×2 名古屋」 4月4日
天気予報は “晴れ時々雨” 何だか怪しい天気です。いつも名古屋までは在来線ですが、
浜名湖を渡る時の左右とも水の風景が好きです。湖ですが、海の空気も感じられます。
見たかった2つの美術展を名古屋で鑑賞しました。
1つめは「大浮世絵展」です。“浮世絵の全史を通覧” とOFF(雑誌)に書いてありましたが、
全体感がつかめ、漠然としていた知識が少し整理されました。
現代でも、奇抜なファッションが流行すれば “ありえない・・・”って思いますが、
江戸時代でも同じだったんだと感心。玉虫色の口紅が流行った時代もあったとか。。。
浮世絵の中で一番感動したのはベロ藍だけの作品です。それまで天然植物藍が身近に
あったとはいえ、鮮やかで透明感のあるベロ藍にどれほど心が踊ったのかが窺えます。
青は沈静色のはずなのに “何て奇麗 ! ! ” と心の奥の方から感動が湧いてきます。
2つ目は「印象派を超えて 点描画の画家たち」です。
NHK新日曜美術館で、印象派や新印象派の画家達の、色彩への追求を、
分かりやすく紹介していました。その一つが “補色” です。
“三原色は混色すると暗灰色になる。また補色同士を混色しても暗灰色になる”
より鮮やかな、より明るい色を求めるなら絵の具は混色しない。
そこで、スーラやシニャックは、気が遠くなりそうな点点で描いたという事です。
点で描く理由が、会場にあったジュニアガイドにも、分かりやすく解説されていました。
また新日曜美術館では、ゴッホは毛糸で配色を考えていた事が紹介されていました。
今回購入したものは “モンドリアンのクリアファイル” です。
モンドリアンが30歳頃に描いた風景画は、モンドリアンの絵とはとても思えませんが、
何点か並ぶと、作風の変化はモンドリアンの思いの軌跡なのかなと感じます。
こちらは、絵画の一部の色を点点で抽出したシールです。
あまりに細かい点で描かれた絵画は、良いのか悪いのかは分かりませんが、
当時の画家達の色彩に対する思いに感心、感動しました。
by hinageshi1128
| 2014-04-04 22:19
| 本・アート・音楽・映画・演劇