「良い空間」 10月19日
北欧家具のロングライフデザインについて “無彩男子” がブログに書いています。
60年以上モデルチェンジされず、作り続けられているということは、
外観デザインが良いだけではなく、座り心地が良いということなんですね。
最も、それも含めてデザインというのでしょう。
日本の住居は、縁側、庭、借景など外部との繋がりを意識してきたと言われます。
一方、欧米では室内空間の心地よさを追求してきたそうで、特に寒い北欧では、
明るく快適なインテリアコーディネートが、求められてきたということです。
北欧デザインの澄んだ抜け感は、とても魅力的だと思います。
先週、広告デザイン科の授業で柏木博さんがドイツの「バウハウス」を訪ねるビデオを観ました。
その中で「 “どんな空間に身を置くのか” が重要」という話をされていました。
6年程前、柏木さんの講演を聞きました。 “住む” という事について熱く語られていました。
柏木さんはどんな空間に住んでいるのかな・・・?と本を見てみると、
北欧デンマークのデザイナー、ウェグナーの “Yチェア” がありました。
3年位前、ちゃんとした椅子を買おうと決意し、あれこれ探してYチェアを買う事に決めました。
たまたま日本製の “アザワ” の椅子に出会い、日本人に合っているだろうと変更しました。
アザワの椅子は、良い悪いを感じないところが、空気みたいで気に入っています。
それでもやっぱり、Yチェアは憧れの椅子です。
“良い空間” と言えば佐藤可士和さんも、自分の事務所を初めて持った時のワクワク感を例に、
“空間” の重要性を説いていました。
“良い空間” で思い出すのは、ファッションデザイナーの “ヨーガン・レール” さんの事務所です。
ずっと以前、会社の先輩に連れて行ってもらいました。
東京湾に面した高層ビルの上階にあり、机は全て海に向けられていました。
明るい日差しが降り注ぐ仕事場に、良い仕事は良い空間から生まれると感じました。
その後、ヨーガンさんは室内空間を超え、環境空間に目を向け沖縄に仕事場を移したそうです。
でも残念なことに、石垣島で先月交通事故で亡くなられました。
ポーランド生まれのドイツ人だったヨーガンさんは、日本の何に魅かれて何十年も住んでいたのでしょうか。
外国の方が日本に住んで、日本の魅力を発見してくれるのはとても嬉しい事です。
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by hinageshi1128
| 2014-10-19 17:32
| 広告デザイン科